モントリオール博の教訓
1967年はカナダの建国100年だった。
そのテーマはフランスの作家サンテクジュペリ
の小説から取った人間と世界だった。
一番の人気はチェコスロバキア館だった。
一方世界中の批判を受けたのは他ならぬ
日本館だった。
テーマは躍進する日本だった。
左の写真を見て欲しい 日本館の前には
自動車14台 オートバイ11台がならんでいる。
つまり万国博を商品見本市として見ていた
日本の態度に批判があつまったのだ。
そこにはメーカーが自主的に展示をしたのでは
なく日本貿易振興会の依頼という背景があった
からなのだ。
日本館のコメントはこれは商品の展示ではなく
交通戦争下の日本の高速道路を表現したという
ものだった。
このコメントにカナダの博覧会協会は釈明を
求めてきた。
しかも現地には産業巡船見本市船のさくら丸が
入港していた。
結局 高松宮がジャバンデーに参加する直前
まで続いた。
やがて この問題は後にあの松下ショックへの
伏線になるのだった。
そういうムードの中で自動車館はあえて
リズムの世界というテーマを選んだ。
自動車館
公式ガイドブックより
天井の色分けは実際には
施されなかった。
向かって右がA館のエンジン
楽器のブース。
左側がB館の映画ブース
モントリオールの日本館
パビリオンの創造図
検討用模型
千里への道
公式記録
万国博会報
小学館学習雑誌を
参考引用いたしました。
コンパニオン
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